中世史

源平合戦から明治維新後の秩禄処分まで、幅広く研究しています

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私の研究成果を少しだけ

市井の史学者などと戯けたことを申しておりますと、いやいや、論文も発表しないやつが何いうてんねん。とのお叱りもございましたので、拙家関係の文献を元に作っている史料集から少しだけ抜き出しておきました。こんなことやってます。
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賀名生黒木之御所址ほか

先日SNSに書きました賀名生御所址に関して、黒木之御所跡のことをもう少し書いておきたいと思う。抑々賀名生に「黒木之御所址」なるものがあるのかも知らずに資料館へ行ったのですが、そこで職員さんとお話させて頂いた時に教えて頂いたものです。黒木とい...
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江戸期に庶民が苗字を持っていたかを検証

先日SNSにおいて、江戸期に庶民の殆どが苗字を名乗っていたかどうかという話になりました。私は極一部の有力者は苗字を名乗っていたことは確認出来ていますが、膨大な江戸期の村落史料を検討してきた経験から、それはないですとお答えし、念の為にご主張の...
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太平記を読み直し

5月から始まった歴史講座を受講していることもあって、久しぶりに「太平記」を読み直している。以前は拙家に関することを中心に考えていたので、その他の記述は流し読みしていたこともあり、今回読み直しをしていると、新たな発見が沢山あるように感じる。抑...
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少しの勉強を生涯続けること

学校を卒業し社会人になると、社会人として必要な勉強以外は殆どしなくなってしまう。私もそうであったが、現在の学校教育だけでは、日本人として当然知っていなければならなかった社会常識(特に歴史故事)などは、自らが意識して勉強しないことには、理解し...
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丹波国桑田・船井両郡一揆衆

丹波国桑田郡・船井郡には以前少し触れたが「弓射連中」という組織があり、その連中の後胤には結構豊富な中世史料が現存している。江戸初期に書かれた「弓射連中」の由緒は過去の記事を見て頂きたいが、今回はこの連中の前身になる「丹波国桑田・船井両郡一揆...
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東寺文書に見る奈良大乗院と明日香弘福寺・河原庄

私が中世文書を読みだしたのは、27~8才の頃だったと思う。拙家遠祖が領した丹波大山庄に関して在地で村史が発行されており、それを在地の本家ご当主が入手されたのでプレゼントして貰ったのがきっかけだった。 当時は大学受験で日本史を勉強した以外何の...
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大乗院寺社雑事記他雑感

暖かい日差しに誘われ、先日散策した時に行きそびれてしまった、奈良興福寺の大乗院門跡後にある市の施設に行っていた。 もう12~3年前になると思うが、初めてこの辺りを散策した時に見つけて、まだ庭園の発掘調査の最中であったが、建物は出来上がり公開...
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室町時代の奈良福智院について

先日奈良福智院へお参りしてきた。私が研究している中で、福智院文書があることは知っていたが、さっと目を通しただけだったので殆ど記憶にない。幕府の奉行人奉書に何かあったような気がしたので蔵書を調べてみたら、当時は福智堂という名で呼ばれていたらし...
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室町幕府奉行人の署名方法

室町幕府奉行人連署奉書 (参考)極々偶にであるが、ネットに書かれている歴史関係のご質問にお答えすることがある。ここ2~3年は殆ど書かなくなったが、10年ほど前は時々書いていた。その中で、源平藤橘などの姓・朝臣と書いてあるものについてのご質問...